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老神温泉
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独断ミシュラン 総 合 点 ☆☆☆ ゆったり度 ☆☆☆ ひなび 度 ☆☆ ぴかぴか度 ☆☆☆ 眺めの良さ ☆☆☆ 泉 質 ☆☆☆ 投資満足度 ☆☆☆☆ |
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| おいがみおんせん |
泉質／源泉温度： |
単純泉／58℃ |
| ＧＰＳ情報（微妙にずれる場合があります） | 緯度 北緯 36ﾟ40' 8.43" 経度 東経 139ﾟ12'50.27" |
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（2000年の記録です）
ある夏、たまたま週末の土日が休みだった際、突然「温泉に行きたい！」と思い立った。既に土曜の昼頃だったのだが「今から行っても泊まれる場所。でもってできれば群馬県がいい」というわがままぶり。電話をかけまくったところ、ちょうど空きがあったのがここ、「伍楼閣」だった。本来なら週末にそんな都合良く開いていると言うこともなかったのだろうが、そこは巡り合わせ、と、一路関越道を沼田方面に向かった。インターを降り、金精峠方面に向かって走らせていくと、ほどなく現れるのが、老神温泉街である。温泉街といっても、どこぞの観光温泉街のような派手さはまったくない。山中に忽然と、そしてのんびりと、静かにたたずんでいる。宿の駐車場はちょっと見つけにくく、訪れたときは少々探してしまった。
ここは「日本露天風呂百景」にも選ばれた露天風呂が自慢だという。尾瀬の景色が壁に描かれた内湯や、風情たっぷりの岩風呂の露天風呂、さらに「バラ湯」など、色々な名前がついた複数の風呂がある。今回は宿泊でゆっくりできる、ということで、時間をかけてゆっくり回ってみることにした。露天風呂は混浴のものもあるが、よほど他に人がいない限り混浴は勇気がいるだろう。もっとも女性専用時間帯も設けられているので、そちらで利用すると良いと思われる。
お湯は無色透明の単純泉だが、ちょっと硫黄臭のような臭いを感じる。じわじわと体を温めてくれる感じで、上がった後もぽかぽかと気分がよい。それでいて風呂上がりは肌がさらさらとしている。寝る前や朝風呂などで何度も入るのが、やはり宿泊利用の醍醐味。部屋の布団でゆっくり横になっていると、外からは川のせせらぎも聞こえ、時折、宿の前を下駄で歩く「カランコロン」という音が響いてくる。まさにこれは日本人の深層心理に訴えてくる「五感」の効果ではないか。華やかな温泉街だったら、ここまで静かな気持ちには慣れないのではないかと思う。気持ちよく帰宅できる場所であった。
ちなみに、車で数分の所に「吹割の滝」という名瀑がある。なめらかな岩の間を川の流れが落ちていくというもので、2000年だったかのNHK大河ドラマのオープニングにもこの風景が使われたという。危険きわまりない場所なのだが、水の流れ落ちるすぐそばまで人が歩いていけるようになっていうる。「転落しての水死事故が頻発しています」という注意書きの看板が恐ろしげであった。
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| 伍楼閣の入り口 | 内湯。窓が大きく取ってある | 木の浴槽の露天風呂 | 同じく露天岩風呂 | 緑を眺めながら入浴 |
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| 露天は本格的な岩風呂 | 老神の温泉街 | すぐ近くにある「吹割の滝」 | 何やら恐ろしい看板も | 周囲の緑はすばらしい |