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七沢温泉
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独断ミシュラン 総 合 点 ☆☆☆ ゆったり度 ☆☆ ひなび 度 ☆☆ ぴかぴか度 ☆☆☆ 眺めの良さ ☆☆☆ 泉 質 ☆☆☆ 投資満足度 ☆☆☆☆ |
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| ななさわおんせん |
泉質／源泉温度： |
強アルカリ泉／23℃ |
| ＧＰＳ情報（微妙にずれる場合があります） | 緯度 北緯 35ﾟ26'38.90" 経度 東経 139ﾟ17'24.84" |
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神奈川県厚木市の山間にある七沢温泉は私にとって最もなじみの深い温泉の一つである。というのも、私は隣の海老名市出身で、厚木市内の高校に通っていた。その関係上、友人らと「ちょっと温泉でも」というと、たいていこの付近の温泉に行くことになっていた。ほとんど「地元の温泉」という感覚だ。東京からも小田急線の急行で1時間弱、そこからバスで30分ほどと、比較的訪れやすい。それでいて、箱根ほどの大混雑はないため、穴場のような存在でもある。厚木のこの周囲には、他にも別所温泉や広沢寺温泉などいくつかの温泉があり、ちょっとした温泉集中帯になっている。その中心的存在がここ、七沢温泉である。
温泉街といっても数件の温泉宿がぽつぽつと建っている程度で、こぢんまいりとした静かなたたずまいを見せている。大きな露天風呂が自慢の七沢荘や半露天式の福松なども人気が高くいずれも何度も利用したことがあるが、私が個人的に気に入っているのは、温泉街の一番奥にある「元湯玉川館」。歴史を感じるシックな建物でおちつく雰囲気で、お風呂のお湯の質も良い。
駐車場に止められる車の数は多くないが、なんとか泊めて入り口を入ると、宿の人が笑顔で静かに出迎えてくれる。ちょっと高級旅館に泊まりに来た気分にさせてくれる。料金を支払って廊下を進み、奥の方にある浴室に向かう。浴室は内湯だけで10人ほども入ればちょっときつそうなぐらいの規模（洗い場も6人分しかない）だが、黒く塗られた木製の浴槽が落ち着く。窓も大きく取ってあり、周囲の緑を眺めながらじっくりと湯浴みができる。みな、ゆっくりめに入っている様子だ。肝心のお湯だが、無色透明でかすかなミネラル臭がする。ぬるぬると肌にまとわりついてくる感じで、美肌効果が高いようだ。ここは源泉の温度が低いため、さすがにかけ流しとまではいかないようだが、玉川館の浴槽は、源泉をそのまま加熱しただけというもので、比較的温泉効果も高いのではないだろうか。上がった後はいつまでも体が温まっている。この日（2002年10月）は午後に温泉に入ったのだが、その後、夜遅くまで体の火照りが続いているように感じた。
さてこの七沢温泉、地元では比較的有名だが、いのしし鍋が名物である。かつてはこの辺の山にたくさんいのししが生息していたらしい。七沢温泉の旅館でも、いのしし鍋を中心とした昼食コースメニューを用意しているところが多く、玉川館でも6500円ぐらいで食事を楽しめる（もちろん、食事を利用すれば入浴も可能）。温泉街からちょっと外れた場所の食堂でもいのしし鍋を味わうことができる。
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| 七沢温泉の温泉街 | 奥の方にある玉川館の入り口 | 浴室へ通じる廊下 |
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| 廊下から見る眺め | 浴室からは緑が眺められる | 待合室は格調が高い部屋 |