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天ヶ瀬温泉
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独断ミシュラン 総 合 点 ☆☆☆☆ ゆったり度 ☆☆ ひなび 度 ☆☆☆ ぴかぴか度 ☆☆☆ 眺めの良さ ☆☆☆ 泉 質 ☆☆☆ 投資満足度 ☆☆☆☆ |
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| あまがせおんせん |
泉質／源泉温度： |
単純硫黄泉／60-70℃ |
| ＧＰＳ情報 | 北緯 33ﾟ15' 7.96" 東経 131ﾟ 1'47.14" |
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2000年11月に九州を訪れた際、黒川温泉と並んで行ってみたかったのが、ここ天ヶ瀬温泉。昼に黒川温泉を楽しんだ後、夕方の湯としてここに寄ってみることにした。とはいえ、実はレンタカーの返却時間（博多の長浜に午後8時まで）の都合上、あんまり遅くまで滞在するわけにもいかない。既に天瀬町についたのは午後5時を回っていたが、まあ、ここでひと風呂浴びてからでも博多には十分戻れるだろう、などと考えていた。色々と調べると「天水」というところが良さそうだったので、行ってみることにした。入り口に辿り着くまで植え込みのような所をずんずんと進んで行くという、風情のある所だ。んが、フロントで聞いたら、混んでいるので入浴できるまでぬわんと45-60分ほど待つという。なにー！そんなに待たないといかんのかー！
まー、冷静になって考えてみれば、それだけゆっくりとお湯を楽しめると言うことなのだから、これはとてもお客さんの側に立った対応と言うことができるだろう。しかし、私たちには時間が限られていたので、しょうがないからそこは諦めた。フロントの人には「また来て下さい」と言われたが、今度などあるのだろうか、という思いで一杯であった。
それはともかく、夕方からでも外来入浴を受け付けている旅館は実は天ヶ瀬温泉にはそんなに多くはない。天水の次（といってしまったら大変失礼で申し訳ないのだが）に行ってみたいなあと思ったのは、本陣という旅館だ。ここは川沿いの低い場所に建っているのだが、温泉は屋上の方にあるので、けっこう眺めは良い。駐車場に車を止める。と、周囲には簡易な囲いだけで覆われた無料露天風呂（公共浴場）がたくさんあるではないか。なかなか温泉の質も良さそうだ。そっちにも惹かれたのだが、ここはやはり、旅館のお風呂にゆっくりとつかりたいという気持ちが先行した。
入り口で靴を脱ぎ、カウンターでお金を払うと、「浴室は階段を上り切った所です」と言われる。「上り切った」という表現に少々違和感を覚えたのだが、階段を見て納得。一瞬、おおげさに言えば「ここは四国のこんぴらさんかー」と思うような階段に継ぐ階段（５階までだけどね）。上るとすぐに次の階段、みたいな感じで、不摂生をしていたら息が切れてしまうような階段を上り詰めると、浴室がある。屋上に設けられた露天風呂と、屋内の浴室の２種類。露天はかなり眺めが良さそうだが、私（kiki夫）が行った時は、露天の方は女性専用だった。
とはいえ、内風呂も川の方に面しており、大きな窓を取ってあって、露天風呂に似た開放感を味わうことが可能だ。お湯は硫黄の香りがただよう、わずかに白く濁った温泉。けっこう熱いが、出たり入ったりをくり返していると体の芯から暖まる。なんといっても、眺めが良いのが気持ち良い。時折、近くを走る鉄道の音も聞こえてくる。湯あみを楽しんでいるうちに次第にひも暮れてきたのだが、川のせせらぎと、心地よい涼しい風、それに温泉の硫黄の香り、さらに、体のぽかぽかさ加減が、良い具合に溶け合って非常に満足した。いつまでもこの場所にとどまりたい、という気分だ。とゆーか、なぜ私たちは博多に宿を取ってしまったのだろー、と後悔さえするような場所であった。
